NAOさんという方から、掲示板に
『今月31日に廃止される名鉄三河線猿投−西中金間では、廃止の惜別として「かえで号」の系統板を昼間の列車に掲示して運行しているそうです。
(名鉄公式ページの情報)
「かえで号」は、過去に三河線西中金方面へ運行された臨時特急の名前だったそうで、
その復刻系統板を掲示しているということのようです。』
という書き込みをいただきまして、
今日は休みで天気も良くて、最近休みはパソコンばかりに向かっていて肩もこってきたところだったので、思い立ってぷらっと一人で行ってきました。
ほんとに気軽に行ったので、廃止になる猿投−西中金間の電車(1時間に1本でした)を
猿投駅で50分待つはめになったりしましたが(笑)
無事「かえで号」の系統板を拝んでその電車に乗ってくることができました。

こちらは後ろ側。

系統板のアップです。

平日の昼間でもカメラを持ったお客さんがかなり乗ってました。
また小さいお子さん連れのお母さんの姿も多く、2輌編成の車内は結構混雑していました。
電車が無くなる前に子供たちを一度電車に乗せようということのようです。
ということはやはり普段はなかなか乗らないものということなんでしょう。
線路の沿道でも、電車の写真を撮ろうと大きなカメラを持った男性が踏切の前やら塀の上(!)やらあちこちで見られて、これは楓駅に行った時とは違う風景でした(^^)
電車は、主に竹林の間を進んでいきました。

(この写真は竹林じゃないですが…)

1か所、急に視界が開けて川を渡っていくところもありました。

途中にある、「枝下」と書いて「しだれ」と読むなかなか風流な名前の駅です。

枝下駅のホーム沿いに立てられていた看板です。
この路線は76年もの歴史があるんですね。
ところで「寿クラブ」ですか?!
きっと入りたい方がいっぱいいそうです(違)

終点西中金駅は、木造トタン屋根の味のある駅舎でした。
駅舎の目の前には国道153号線が通っていて、片道1車線ですがかなりの通行量です。
4月からのバス運行にも支障はないように思われました。
私が駅の前にいたときにも、4月からのバスと同じ型(走ってるルートは別ですが)のマイクロバスが、満員のお客さんを乗せて駅にやってきました。
西中金駅のホーム沿いに作られていた、名鉄の車輌を模した看板です。

子供の頃から利用していたというお年寄りなどにとっては、廃止はとても感慨深いものがあるのでしょう。
そのまま折り返し電車に乗り込んで猿投駅まで戻り、
4時の電車からは系統板が朝夕バージョンに変わるとのことだったのですが、
なぜか前側の車輌の系統板は「かえで号」のまま出発していきました(?_?)
後ろ側の系統板だけ「ご愛顧ありがとうございました」に変わっていました。

猿投駅で「おわかれ記念乗車券」と「三河線廃線区間全駅入場券」を購入。
やっぱり(楓駅でもそうでしたが)こういうところに来ると予定外にお金を使ってしまいますね(~o~)
帰りの切符代のほかには財布には90円しか残らず。
本当はもうちょっと買いたかったので、銀行はあるかなと思ったんですが
猿投駅前はぎっしり住宅地で、お店らしいものは本屋・喫茶店・美容院と
コンビニ1軒しか見あたらないので、
たまたま駅で電車を待っていたおばあさんに「このへんに銀行はありますか?」と尋ねたら
「あーずっとあっちの方にしかないね」と線路の反対側を指さすので
私が「歩いたらどのくらいかかりますかねえ?」と尋ねたら、
「さー歩いたことないからわかんないねえ」とのことでした(^o^)
さすが豊田市(=トヨタの本社があるところ)です。
あっさり断念して所持金90円で帰宅の途に(^-^)
それにしても無人駅の駅舎や駅の周辺というのは趣があるところが多いですね。
今回も「かえで」つながりで行ってきましたが、
SDつながりでなくても鉄道の駅めぐりにはまってしまいそうです(^o^)